おそらくもう二度と中指を立てないあなたへ
ラップスターになりたい、
トップになりたい、
ロックスターになりたい、
すべてを手に入れたい、
金持ちになりたい、
王になりたい、
俺は勝ちたい……………
シュガさんの "なりたい" という欲望は、シュガさん自身の武器だった。渇望は彼の泉を溢れさせる。 その武器はきっと鋭利で、つめたくて、それからきっと、鞘も柄もなかった。なにかを手に入れるために大きく振りかざしたぶん、シュガさんのその手のひらまで深く食い込んでくような気がした。石を投げて窓ガラスを割って、ギターを投げ捨てて、ピアノを殴って、燃える部屋に寝転んで、トラックに乗りながら中指を立てる。
傷ついてる姿が、なぜかはっとするほど美しい。
무기였던 내 욕심은 되려 날 옥죄고 또 목줄이 됐어
武器だった俺の欲は、
かえって俺を締め付けて首輪になった
magic shopの歌詞では、その欲が枷になったと。
でも、本当は最高になりたかったんじゃない。
誰かの癒しと感動になりたかったと。
誰かの春に、誰かの始まりに、誰かのしあわせに、誰かのたましいに、誰かの子守唄に。
そしてそれは、誰かにとっては冬であり、終わりであり、誰かには騒音であるということをわかっている。(신청곡より)
なんというか、shadowを担当したこともそうだけど、シュガさんは光の当たる面と、その当たらない面の均等さを誰よりも知ってる気がする。アイドル、という光の職業の中で、その影を、それでもそれを芸術として見せてしまう、わたしたちは少し傷つく、画面越しでしかその影の色を知らないし、知る術はない。それは距離感。消費する者と消費される者。お互い、愛だけでは成り立たない。対価が。魂を削る。あなたの音楽を聴きたい。
弟たちがタトゥーうんぬん (センシティブな内容) 、、、している中、一番最初に入れてそうなシュガさんは「いれません」「どうしてもいれなきゃなら、足の指に点?」とどうしてもいれなきゃならないことなどないのにそんな質問をしてしまったスタッフの方ちょっと冷や汗かいたんでは?みたいな御回答をされていた。昔はしたかったと。してそうだもん。彼はあんぐら〜なところで生きてたから。でも20代になってやりたくなくなったみたいなことを言ってた。
理由は将来、慈善事業活動をするときに、悪いイメージがあるかもしれないから。
シュガさんらしい。
今回の某ウイルスへの寄付の件とかもそうだけど、 あんなに怒って、泣いて、削って作った音楽たちの利益を誰かへの実体を持ったあたたかさにしてしまう。陳腐なことばだけど、彼はやさしい。内側に。あげる優しさだけじゃなくて(もちろんそれもあるけど)、自分を減らす優しさを持ってる、気がする。似てるけど少し違う、、ような。むずーい!大人なのだ。つまり。あれだけ怒って、泣いて、削って音楽を作っていたけど、きっとこれからもそうするのだろうけど、なんとなく、おそらく、シュガさんはもう二度と中指を立てない。見えないところで、立て続けるかもしれないけど、なんとなく、もうそんな姿を、わたしたちには見せてくれないような気がするのだ。でも、それでいい、のだ。
ハッピーバースデーシュガさん!(第二回今更モンドセレクション)
また今宵も、あなたを想って傷ついて、こっそり泣くひとがいるだろう。もしくは、その優しかったり、するどかったり、苦しかったりする歌たちに泣く夜が。そんな傷口に、塩じゃなくてお砂糖を。それでも甘くいつづけるあなたの音楽たちに、安堵して溺れてしまおう。
슈가님
올해도 전하고 싶은 것은 하나입니다.
그대의 음악에 도움을 받은 사람이
많이 있었고, 나도 그 중 한명이에요
그대의 많은사랑을 소리에 담아주세요
생일 축하합니다 !
2020.03.09 mayo